【実生記録】センナ・メリディオナリス① 播種→播種1か月後

SEED STOCKでセンナ・メリディオナリスの種子を購入し、実生に挑戦しました。
播種~播種1か月後までの成長記録です。
これからセンナ・メリディオナリスの実生にトライしようと思っている方のご参考になれば。

目次

センナ・メリディオナリスとは?

SEEDSTOCKさんの種子販売ページによると、

高さは2〜3メートルに達し、独特な節くれだった幹と堅い表皮を持っています。マメ科植物特有の羽状複葉を持ち、暗くなると葉を閉じる就眠運動を行います。その迫力ある幹とゆっくりとした成長速度から、よく盆栽として育てられます。

引用:https://seedstock.jp

とのこと。剪定をしつつ、盆栽のような育て方にトライしてみたいと思い、今回実生することにしました。
あのごつごつとした幹と対照的にかわいらしい葉が非常に魅力的です。

以下はセンナ・メリディオナリスの基礎情報です。

なお、原産地および説明文は、NHK出版発行の「12か月栽培ナビNEO 多肉植物 コーデックス」長田研著を引用させていただきました。
約100種類のコーデックスが紹介されており、月ごとの育て方、種まきや植え替えなどの栽培情報がわかりやすくまとめてあります。

  • 分類
    マメ科センナ属
  • 学名
    Senna meridionalis (センナ・メリディオナリス)
  • 原産地

マダカスカル南西部

  • 説明

岩礫地の疎林などに自生し、高さ2~3mになる。幹や古枝は灰白色で、こぶ状の起状が連なり独特の風情を見せる。新緑色の葉が幹色に映えて美しい。花は黄色。枝が徒長しないよう水は控えめに。枝の選定を繰り返すと幹也側枝が太り、盆栽のような趣を作ることも可能。

センナ・メリディオナリスの原産地は、マダカスカル南西部のようですね。
Google Mapで大体の位置をみるとここら辺のようです。

トゥリアラという都市が南西部で大き目の都市でしたので、代表気象条件として温度、降水データを@Weather Sparkさんで調べました。

トゥリアラは、冬でも最低16℃程度、夏は最高でも32℃程度で、降雨は5-9月に集中していてあとは乾燥していそうですね。
ずいぶんと安定していて過ごしやすそうな地域ですね・・・さすがマダカスカル。

東京において現地と気温帯が一致する期間は、7~8月しかありません・・・。成長型は夏型ですね。
「12か月栽培ナビNEO 多肉植物 コーデックス」によると、冬越しに必要な最低温度は5℃と記載がありましたが、自生地の気温を参照すると最低15℃は守った方がよさそう。
ということは、だいたい6-9月は屋外、それ以外は室内での育成になりそうです・・・。
屋内スペースは限られているので厳しいですが、ぜひ育てたいので頑張るしかないですね。

播種(2025/1/8)

SEED STOCKさんで5粒購入したところ、おまけに2粒ついていたので、合計7粒が同封されていました。
しかしながら、吸水後に2粒は割れていて発芽能力がなさそうな感じでした。
一応それらも播種しましたが、実質的には5粒で勝負開始です。

購入したのは5粒で、無事なものも5粒でした。こういうときのための+αなのでしょうね。
SEEDSTOCKさんの気遣いに感謝です。

さて、播種の方法は以下の通りです。

  • 前処理
    メネデールを100倍希釈、オーソサイド水和剤を800倍希釈した水に24時間含侵。
  • 用土
    100円ショップで購入した蓋つきのプラカップに1~2cmほどバーミキュライトを敷き、メネデール+オーソサイド水(含侵に使った液)を加えてひたひたにしたあと、そこに押し付けるように播種しました。
    発芽したものから、プレステラに移します。
    発芽後も高湿度を保つとジュレったりカビが移ったり、徒長したり、という懸念があるため、このような形をとっています。パキポの実生経験から学びました。

  • LEDを12hr照射。照度は、5,000~10,000ルクス。
  • 温度
    35℃でコントロールしたヒートマットの上にプラカップを置きました。
  • 湿度
    プラカップの蓋をしたままだったので、相対湿度は100%。

播種から2日後、2つ発芽!!(2025/1/10)

播種から2日後に早くも2粒が発芽!!!
いやー種子が新鮮だったんですかね、ありがたや~~~

下の写真は、発芽後2日後の写真です。鉢はプレステラ90です。
20~25℃の室内(リビング)で35℃設定ヒートマットを使い、腰水管理しています。
腰水の溜まっている水温を計ってみると大体30℃くらいでした。
ちなみに腰水につかっている容器はセリアのキッチン整理容器です。

発芽後の成長がとにかく早い!!!
すぐにぴょーんと茎が伸び、一瞬で双葉が展開しました。
右側の写真はぶれぶれですが、すでに子葉の間から本葉が出始めていました。
本葉が展開してくれれば、ちょっと安心しますよね・・・がんばれー。

播種から5日後、残った3粒の先端を削ってみる(2025/1/13)

まだ発芽していない残り3粒も水を吸って膨らんでいたので、吸水は十分と判断しました。
そこで、発芽を促進するため、根が出てくる部分の種皮を紙やすり#150で削ってみました。
(少し早いかな~~と思ったのですが、待ちきれず・・・。)

すると、その翌日1つが発芽!!!

しかしながら、残り2粒は胚が溶けてしまったようで、ダメでした。
削らない方がよかったか??わかりませんが、発芽率60%でしたので、自分的には合格ラインです!!

播種から約1ヶ月(2025/2/3)

播種から約1ヶ月経ちました。
発芽した3つのセンナ・メリオディナリスさんたちの姿がこちらです。
まだ腰水継続していますが、幹は徐々に木質化してきています。
3株とも本葉がどんどん展開して高さがでてきました。

そして、びっくりしたのですが・・・
すでに鉢底から根が出てきてしまいました・・・。
暖かくなる4月ごろに1株ずつ鉢上げしようと思っているのですが・・・そこまではシェアハウスで我慢しておくれ。
すぐに深く根が張るタイプだったのですね、次回播種することがあったら深鉢にした方がよさそうですね。

まとめ

  • センナ・メリディオナリスの種子をSEEDSTOCKさんで購入し、実生に挑戦しました。
  • 発芽率は60%!
  • 発芽を促進するため、根が出る部分の種皮を紙やすりで削ったところ、1粒発芽させることができました。
    ただし、削る方法は種子を傷つけてダメにするリスクもあるので、最終手段として実行した方がよいです。
  • 発芽後に植える鉢は、深鉢を推奨します。センナ・メリディオナリスは深く根を張るタイプのようなので。
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この記事を書いた人

2024年夏メンタルブレイクして休職していたある日、ふと立ち寄ったホームセンターで何気なく買ったサボテン。不思議な形をしているなぁとネットや図書館でいろいろと調べているうちに厳しい環境で生き抜く植物たちに感動、尊敬の意(愛)を抱いた。

それ以降、サボテンやユーフォルビア、塊根植物など、多肉の沼にはまったサラリーマン。種や幼苗から成長を見守ることが好き。
絶滅危惧種が多い多肉たち、輸入株もとっても魅力的だが、種から育て、そこからまた種を作って・・・いつかすべて自前で楽しめるようなサイクルができたらいいなと思いつつボタニカルライフを楽しんでいる。
歴は浅いが実生したときの経験を残して他の皆さんのためになればなぁと思いブログを始めた。

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