【育成記録】パキポディウム・ビスピノーサム① 幼苗購入→6か月編

・ホームセンターにて、パキポディウム・ビスピノーサムの幼苗(大きさから1.5歳くらいと推定)を購入しました。
・本記事は、購入から半年間の育成記録です。
・小さいパキポディウム・ビスピノーサムを育ててみたいという方、成長速度や育成環境のご参考に。

目次

パキポディウム・ビスピノーサムとは?

以下はパキポディウム・ビスピノーサムに関する情報です。

なお、原産地および説明文は、NHK出版発行の「12か月栽培ナビNEO 多肉植物 コーデックス」長田研著を引用させていただきました。
パキポディウムをはじめ、様々なコーデックスが紹介されており、月ごとの育て方、種まきや植え替えなどの栽培情報がわかりやすくまとめてあります。

  • 分類
    キョウチクトウ科 パキポディウム属
  • 学名
    Pachypodium bispinosum (パキポディウム・ビスピノーサム)
  • 原産地
    南アフリカ東ケープ州南端
  • 説明

石の多い平原などに自生。ボトル状に膨らんだ薄茶色の塊茎は、自然の状態では大半が地中に埋まっている。自生地は冬季に気温が0℃近くまで下がることもあり、パキポディウムの中では耐寒性が強い。

ほうほう、耐寒性が強いのは非常に心強い。
0℃まで耐えられるのであれば、休眠後に屋外で越冬も可能かもしれませんね。少し怖いですが・・・。

ビスピノーサムの原産地は、南アフリカ東ケープ州の南端ということで、Google Mapでみると大体ここら辺のようですね。

この内、ポートエリザベスという都市がちょうど東ケープ州の南端にある大きめの都市のようだったで、代表気象条件として温度、降水データを@Weather Sparkさんで調べました。

ポートエリザベスは、冬は最低でも7℃程度、夏は最高でも26℃程度のようですね。
本には0℃付近とあったので、標高がもう少し高いところにも自生しているのかもしれませんね。
降雨は、年間を通して少ない乾燥地帯のようです。

それにしても・・・東京と比較すると夏は涼しく、冬は暖かい・・・
気温だけみると日本は過ごしにくい環境なんだな~と思い知らされます。

東京において現地と気温帯が一致する期間は、3月~11月と厳冬期を除いた9か月ほどありそうですね。
割と現地に近しいようで、日本でも育てやすいかもしれません。
成長型は夏型、もしくは春秋型と考えるとよさそうですね。

購入!(2024/8/9)

近くのホームセンターをパトロールしていたところ、なんとパキポディウムの幼苗が売られているのを発見!
ビスピノーサムの他にもグラキリスやサキュレンタム、ホロンベンセ、ラメレイなども販売されていました。

本でしか見たことがなかったパキポディウムを目にしてテンション爆上がりでした。
ホームセンターで売っているなんて・・・私の知らないうちにそこまで流行りが拡がっていたんですかね・・・。

憧れのグラキリスを!と思いましたが、グラキリスだけ値段がほかの2倍くらいしており手が出せず・・・
本で見かけたことがあったビスピノーサムを購入することにしました。

上の写真は、帰宅後さっそくセリアの直径7cmほどの鉢に植え替え、日陰でお休み中のところを撮ったものです。
せっかくなので、塊根が少し見えるように半分だけ土の外にだして、残りは埋めてみました。
深緑の葉っぱがきれいです!本に載っているようなぼてっとした塊根に育ってほしいですね~。

ネットでいろいろ調べてみたところ、実生1~2年生かな~という大きさですので、推定1.5歳ということにします。

置き場所は、南西向きのベランダの柵に網状の籠を取り付け、そこに鉢を置いています。
マンションですので上の階のベランダが雨をほとんど防いでくれ、日もよく当たる特等席を用意しました。

購入から3ヶ月!ー推定1歳9ヶ月 植え替え!!(2024/11/6)

購入から3ヶ月が経ちました。推定1歳9ヶ月のビスピノーサムさんです。

真夏の直射日光を浴び続けましたが、葉焼けもしていないです。強い。
購入時に生えかけていた葉2枚が大きくなり、肌が少し割れてきています!
高さはあまり変わっていませんが、この割れ目は少しずつ太り始めている証拠かもしれません!

あと、なんだかちょっと盛り上がって上にでてきていないかい?
根っこがちょっと地表に出ている・・・。
鉢底を見ると根っこが少しでてきていました。

塊根植物にこの鉢は小さかったか・・・
もう11月だが・・・今年は室内で管理する予定だし思い切って植え替えすることにしました。

ちなみに前回から表土が変わっていますが、風で用土が飛んでしまったので、重さのある富士砂を敷き詰めています。

気になる鉢の中身ですが・・・・




どーん!!

白い美脚と根っこがびっしりでした!
この太い主根が鉢底を押して、株全体が表土から盛り上がっていたようです。

ちなみにこの白い部分はすべて前回植え替え時はなく、この3ヶ月でできたものです。
コーデックスって成長おそいと聞いていたけど、こんなすぐ大きくなるの??幼苗だからかな?

今回は、プレステラ105深鉢に植え替えました。
塊根は大きくなってもらうよう、ほとんどを土のなかに植えました。
このままだと塊根が変な形になりそうだったので植え替えてよかったです。
初めから深鉢に植えた方がよかったですね!!

また、植え替えもしたので、少し早いですがここから室内管理に切り替えることにしました。
植物育成ライト(HARU GL-X)で約30,000~50,000ルクスを12時間照射することにしました。

購入から4,5,6ヶ月!ー推定2歳(2025/2/3)

11月の植え替え後、室内管理に切り替えたビスピノさん。
植え替えから1ヶ月→2ヶ月→3ヶ月の姿をノンストップでお届けです。

まずは植え替え1ヶ月後!(2024/12/11)

いい感じですね~。成長点から新葉が生え始めました!
植え替えが少し不安な時期でしたが、うまく根付いてくれたようです。
古い葉っぱがすこし黄色くなってきているのは、植え替えの影響か、もしくは室内とはいえ温度が下がってきたからか・・・。
ということで、この後ヒーターマットを導入しました!!

続いて植え替え2か月後(2025/1/8)

おぉぉ・・・、伸びてきた。
ヒーターマットのおかげか、1月にも関わらずぐんぐん成長しています。
さらに約1か月後、

植え替え2か月後(2025/2/3)

わお、まだまだ伸びましたね。
植え替え前の古い葉はほとんど落ちましたが、代わりに新しい葉っぱがたくさんです。
やっぱりなんか成長早すぎませんか?ビスピノさん。
高さが出すぎて、一番上の部分はライトが当たりづらい領域になってきた・・・。
鉢の中の塊根も太くなってくれているといいな。次回の植え替え(春?秋?)がとても楽しみです!

まとめ

  • ホームセンターで購入した推定1歳6か月の幼苗のパキポディウムビスピノーサムの半年間の成長した記録です。
  • かなり主根が太く、下に伸びてくるので深鉢必須です。
  • 幼苗だからか、上にも下にもぐんぐん大きくなります。半年で地上部は購入時の2倍以上の高さに・・・。
  • 短い期間で成長を感じられるので、とても楽しませてもらっています。ありがとうビスピノさん。
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この記事を書いた人

2024年夏メンタルブレイクして休職していたある日、ふと立ち寄ったホームセンターで何気なく買ったサボテン。不思議な形をしているなぁとネットや図書館でいろいろと調べているうちに厳しい環境で生き抜く植物たちに感動、尊敬の意(愛)を抱いた。

それ以降、サボテンやユーフォルビア、塊根植物など、多肉の沼にはまったサラリーマン。種や幼苗から成長を見守ることが好き。
絶滅危惧種が多い多肉たち、輸入株もとっても魅力的だが、種から育て、そこからまた種を作って・・・いつかすべて自前で楽しめるようなサイクルができたらいいなと思いつつボタニカルライフを楽しんでいる。
歴は浅いが実生したときの経験を残して他の皆さんのためになればなぁと思いブログを始めた。

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