【実生記録】アデニウム・ドーセットホーン(DHA)① 播種→播種1か月後

プラントブラザーズさんの福袋に入っていたアデニウム・ドーセットホーン(DHA)の実生に挑戦しました。
播種~播種1か月後までの成長記録です。
これからアデニウム・ドーセットホーン(DHA)の実生にトライしようと思っている方のご参考になれば。

目次

アデニウム・ドーセットホーン(DHA)とは?

そもそもドーセットホーンとは、イギリスに生息する羊の1種の名前のようで、角の巻が強くくるくるしているそうです。
そのため、葉っぱが蒔いているアデニウムをアデニウム・ドーセットホーンと呼ばれています。
さらにアデニウム・ドーセットホーンについて調べてみると、

「ドーセットホーン」は主に葉に発生し、角のように下向きに湾曲します。この「ドーセットホーン」の特徴は、アラビカム、オベサム、ソマレンセなど、すべてのアデニウム種に発生する可能性がありますが、発生するのは非常に困難です。アデニウムの「ドーセットホーン」突然変異は、私のアデニウムマスターであるソムサック氏が12年間発見したアデニウムマルチフロラムで最初に発見されました。

引用:https://siamadenium.com/articles/Dorset_Horn_HS.

とのこと。
巻き葉はアデニウムのすべての種類で発生する可能性があるようです。
プラントブラザーズさんの種子販売ページをみてもアデニウム種類について記載はありませんでした。
そこで、アデニウム・アラビカムの自生地環境を参考にすることにしました。
以下はアデニウム・アラビカムの基礎情報です。

なお、原産地および説明文は、NHK出版発行の「12か月栽培ナビNEO 多肉植物 コーデックス」長田研著を引用させていただきました。
約100種類のコーデックスが紹介されており、月ごとの育て方、種まきや植え替えなどの栽培情報がわかりやすくまとめてあります。

  • 分類
    キョウチクトウ科アデニウム属
  • 学名
    Adenium arabicum “dorset horn” (アデニウム・アラビカム・ドーセットホーン)
  • 原産地

アラビア半島西部

  • 説明

乾燥した砂礫地、岩場などに自生する。低くどっしりした塊茎から多数の枝が伸びる。桃色の花の美しさは格別。生育期、梅雨時以外は雨ざらしにするとよい。休眠期は完全に断水する。

原産地は、アラビア半島西部のようですね。
Google Mapで大体の位置をみるとここら辺のようです。

アラビア半島西部の都市の中でメッカという都市の気象条件を代表条件@Weather Sparkさんで調べてみました。

メッカは、冬でも最低16℃程度あり、夏は最高42℃まで気温が上昇するようです。そして、年間を通してほとんど降雨がありません・・・。なんという過酷な地域なのでしょうか・・・。

ここまで自生地で雨が降っていないのであれば、用土は軽石メインにして水はけをかなり重視した方がいいかもしれませんね。

東京において現地と気温帯が一致する期間は、7~8月のみですね。成長型はこれでもかというくらいの夏型ですね。
「12か月栽培ナビNEO 多肉植物 コーデックス」によると、冬越しに必要な最低温度は5℃と記載がありましたが、自生地の気温を参照すると最低15℃程度は守った方がよさそう。
ということは、だいたい6-9月は屋外、それ以外は室内での育成になりそうです。温室がほしい・・・。

播種(2025/1/14)

今回、プラントブラザーズさんの福袋で種子を手に入れましたが、5粒入っていました。
福袋については以下の記事にあります。

播種の方法は以下の通りです。

  • 前処理
    メネデールを100倍希釈、オーソサイド水和剤を800倍希釈した水に24時間含侵。
  • 用土
    100円ショップで購入した蓋つきのプラカップに1~2cmほどバーミキュライトを敷き、メネデール+オーソサイド水(含侵に使った液)を加えてひたひたにしたあと、そこに押し付けるように播種。
    発芽したものから、プレステラ90に移す。
    発芽後も高湿度を保つとジュレったりカビが移ったり、徒長したり、という懸念があるため、このような形をとってる。

  • LEDを12hr照射。照度は、5,000~10,000ルクス。
    ⇒発芽後は20,000~30,000ルクス程度を照射。
  • 温度
    35℃でコントロールしたヒートマットの上にプラカップを置き発芽を待つ。
  • 湿度
    プラカップの蓋をしたまま(相対湿度100%)。



前処理後、5つすべての種子が水を吸ってパンパンに膨れていました。
早くも膨れた胚(白っぽいもの)が種皮の端から見えていました。これは期待できます!!!!






・・・・・だったのですが、
ここからなかなか動かず・・・・しばらく我慢の時が続きました。

播種から約2週間後、ようやく1つ発芽!!(2025/1/27)

播種から約2週間後、ようやく1粒が発芽しました・・・。
吸水後の状態から翌日には発芽しているのでは???と期待していたので、この2週間はものすごく長く感じました・・・。
発芽(発根)しているのは、写真の右上の種です。
この後、発根しているもののみプレステラ90に移動しました。

さらに4日後、すべて発芽!ぐぐぐーんと大きくなる(2025/1/31)

1つが発芽してから、残りの4つも続々と発芽(発根)したのですべてプレステラ90に移動させました!
発芽率100%です!!!㊗

プラントブラザーズさんのHPにアデニウムは発芽率が高く、楽しいと書いてあったので期待していましたがまさに期待通りでした!!やはり発芽するとうれしいですね!!!

そして、成長がはやい!太い!!
写真右下の株が最初に発芽した株ですが、子葉が完全に展開していますがすでに茎がふっといです。


さらに3日後、播種から約3週間(2025/2/3)

播種から約3週間、最初の株が発芽してから1週間が経ちました。
DHAさんの姿がこちらです。
すべての株が元気に子葉を展開させ、種皮をきれいに脱ぎ去ってくれました。
植えているプレステラ90の1辺が7.9cmであることから、大体4cmくらいの高さまで成長してくれています。

播種から1ヶ月(2025/2/14)

播種から1ヶ月、最初の苗の発芽から2週間が経ちました。
皆元気に大きくなっています。
最初に発芽した株の子葉の間から本葉がでてきました!
葉がどれくらいカールしてくるのか、とても楽しみですね~~~。

まとめ

  • プラントブラザーズの福袋で手に入れたアデニウム・ドーセットホーンの種子で実生に挑戦しました。
  • 発芽率は100%!アデニウムは発芽率が高いと聞いていましたが、本当でした。
  • 播種から2週間で発芽、発芽から2週間で本葉が出てきました。成長が早そうなので、今後も楽しみです。
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この記事を書いた人

2024年夏メンタルブレイクして休職していたある日、ふと立ち寄ったホームセンターで何気なく買ったサボテン。不思議な形をしているなぁとネットや図書館でいろいろと調べているうちに厳しい環境で生き抜く植物たちに感動、尊敬の意(愛)を抱いた。

それ以降、サボテンやユーフォルビア、塊根植物など、多肉の沼にはまったサラリーマン。種や幼苗から成長を見守ることが好き。
絶滅危惧種が多い多肉たち、輸入株もとっても魅力的だが、種から育て、そこからまた種を作って・・・いつかすべて自前で楽しめるようなサイクルができたらいいなと思いつつボタニカルライフを楽しんでいる。
歴は浅いが実生したときの経験を残して他の皆さんのためになればなぁと思いブログを始めた。

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